2014年5月21日水曜日

ワシントンDCでのインターンがスタート

民間セクター向け開発金融機関において、世界の頂点に立つ某組織でのインターンがスタートした。
聞いていた通り、スローな組織との印象だ。なんせ パソコンのセットアップに二日以上を要したくらいだから。。。

・・・理想と現実のギャップは常にあるもの。
課題は認識し取り組む必要はあるが、この組織の持つポテンシャルや存在意義の方に目を向けたい。

大学卒業直前にこの組織の事を知り、憧れを抱いてから早7年。
7年越しに一つの目標を達成した。もちろん本採用ではないので浮かれてもしょうがないのだが、ここまで来れたことは素直に評価したいと思う。

ここに来るまで、決して平たんな道ではなかったし、自分が特別優れているとも全く思わないが、人間強く願えば叶うものだなあとしみじみ思う。

夢を描くことの大切さと、この場にいられることの特別さを噛み締め、日々無駄にせず8週間を過ごしていきたいと思う。

2014年5月17日土曜日

エジプトを離れ、DCへ

今年二度目の中東訪問となったエジプト滞在は、一週間と短い期間ながら地元起業家とのディスカッションを通じてエジプトが抱える社会問題や経済状況についてそれなりに知識を得ることができて楽しかったし、かつ食事や文化に慣れていたこともあって、非常に居心地の良い滞在だった。

カイロ市内の有名なバザールを訪れた際には、外国人観光客を一人も見ることがなく、エジプトが今も異常事態にあることを痛感した。エジプトには地中海及び紅海リゾートやルクソール等に眠る古代遺跡等見どころがたくさんあるので、是非地元経済に貢献すべく観光したかったところなのだが、帰国後のワシントンDCでのインターンという「本命」に備えて、むしろ予定よりも一日早くアメリカに帰国することにする。

(エジプト到着直後に訪れた、ギザのピラミッド)

(中東ではおなじみの食事たち...umai!)

食事2

革命の際に焼打ちに遭ったと思われるビル

バザール近くの道路の喧騒

バザール近くの立派なモスク

二度通うことになった洒落たレストラン

ナイル川ほとりに立つ高層ビル



2014年5月13日火曜日

エジプトで感じた矛盾

春学期は授業のコマ数を少なくしていたのと、やはりMBAの授業に慣れ始めたということもあり、秋学期の苦しみが嘘のようにすんなりと期末試験のスケジュールをこなすことができた。(出てきた成績も「フツー」だったが、勉強した分だけ結果が出たという感じで、そういう感覚になれたのも成長のうちと言えるかも?) 

そして今、Independent Study Project、通称ISPという授業の一環でエジプトに来ている。
このISPのテーマは、エジプトの社会起業家支援だ。
エジプトに来て感じたことを、フェイスブックに一度書いたのだが、今回はそれを転載したい。

+++

昨晩カイロでエジプト人のMBA同級生のジモティー(死語)たちとバーで飲む機会があった。彼らはとてもフレンドリーな人たちで、わずかな時間しか一緒にいられなかったけど、彼らがナイスガイ•ガールだと言うのはすぐにわかった!

ただ彼らから聞いた話が気になって少しモヤモヤしている。

『カイロ首都圏は人口2000万人の大都市だけど、僕らのコミュニティはとっても小さいんだよ。』『夏には地中海のビーチリゾートに行くのが決まりなんだけど、そこに行くといつも顔なじみが集まっていてとても楽しいの。連絡を取り合わなくても自然とみんながそこに集まるの。』『友達の友達は友達だから、誰の結婚式に行っても沢山の知り合いに会えて楽しいんだ』『大切なビジネスには必ず友達が関係してるから、ここでは仕事がとてもやりやすい。この小さいコミュニティはカイロの大きな魅力よね。』

英語が流暢な彼らは、エジプトではトップ5%の上流階級とのこと(彼ら曰く)。
こっちのオフィスで少し働いてみて、エジプトの人は皆英語が上手くてすごいなぁと思っていたけど、彼らは本当にごくごく限られた階層の人々なのだ。おまけに、彼らは同じ仲間内でしか出会わないし、つるまないし、結婚しないので(サンプル数が少ないのでバイアスがひどいが…)、階層が固定化されているのだろうと思った。

自分は卒業後、途上国のプライベート・エクイティ業界で働くのも悪くないなと思っていたけど、もしその世界に入ったらビジネスのためにこういう特権階級との関係構築に腐心することになるんだろうな。
彼らには何も悪いところは無いし、そもそもここでは特権階級でも、先進国ではミドルクラスの部類だろうし、自分自身の生活水準と似ているので話も合うし、いっしょにいて楽しかったんだけど、途上国PE=金持ちをますます金持ちにして残りを置き去りにするような仕事に思えてしまい、なんとも言えないモヤモヤを感じてしまった。

世界のエリートが集まるビジネススクールを夢見て、自分で選んで、こういう世界に飛び込んでみたのに、こんなこと言っちゃってるのもナイーブな話ではある。

一方で、そもそも産業が存在しない市場や、存在はしても未熟な市場で、産業を作り強くするような仕事には、地元に雇用を生み地元の人の所得を増やし税収を拡大し、更には福祉を強化し教育を促進するという幅広い開発効果があると思う。
そういう仕事にはやはり惹かれるし、やりたいとも思う。

これから夏のインターンもあるし、その後には再びビジネススクールのキャンパスに戻るので、あと一年いろいろと手探りで自分の将来について考えてみたい。

+++