2014年6月24日火曜日

日本のW杯敗退が決定

ワールドカップで日本の敗退が決定してしまった。
夕方6時ごろに試合が終わってからというもの脱力感にさいなまれ、何もやる気が起きない。
四年後にまた期待するしかないのだが、好きだった選手たち(本田、長友など)がもしかしたら四年後には見られないかもしれないと思うと、それもさみしい。

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残念な結果に終わってしまったものの、楽しみにしていたワールドカップでの日本戦を今年は全試合生中継で見られたのは、非常に幸運だった。
平日の日中の試合もあったのにこれが可能だったのは、今の職場でインターンをしていたからに他ならない。

現在のインターン先はアメリカにありながらも、世界の縮図のような場所でもあるので、ワールドカップは当然みんなの興味の中心。マネジメントもその点を理解していて、勤務時間にも関わらずカフェテリアや会議室のテレビでは全試合放映してくれるという太っ腹(?)っぷり。社内向けのストリーミングサイトのURLが社内メールで共有されるほどだったのだ!(そんなん見てないで仕事しろよ、という声が聞こえてきそうですが)


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それにしても、投資銀行で朝5時までノンストップで働いていた時代と比べると、今のインターンの労働環境はまさに天と地の差だ。
ここはワークライフバランスが完璧に保証されている環境で、どんな家庭環境にいても気持ちよく働くことが出来、こうした労働条件はダイバーシティの確保に一役買っているなあと思う。
みんな長く働くことに価値を置いていないので、日本で自分が見てきたような、お互いがお互いを監視しあって無理/無駄に遅くまで働くような雰囲気は無く、 結果さえ出せば良しとされる。

大変魅力的に見えるが、この環境の問題点は、仕事の進み方が遅くなりがちだということだろう。
投資銀行のアナリスト(下っ端)時代に、「これ明日の朝までに宜しく」と頼まれていたような質・量の仕事が、ここでは平気で「来週までにお願いね」くらいのタイムフレームに変わっている。
(もちろん投資銀行のようなピュアな客商売じゃないので、負荷が少ないのは当たり前だが。この点は通常のPEとも似ているね)
 個人的には、途上国のダイナミズムを肌で感じることができるこの仕事はやはりとても魅力的だし、そもそも英語で国籍・文化が違う人と働くのは「純日本人」の自分にはそれだけでチャレンジングなので、自分なりのやりがいを見つけられるだろうなと思う。


ただし、居心地の良い環境に浸るのは、逆に居心地が悪いとさえ思う。
お客さんやチームにとって代えのきかない人材にまで自分を成長させないと、意味が無い。
そんなふうに、自分に対して常に厳しくありたいと思う今日このごろ。

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日本のサッカー界も、4年前の南ア大会でベスト16まで行ってしまったことで、自分たちが強いと勘違いしてしまったのではないだろうか。
仕事で成果を出すために、謙虚さと成長への意欲を持ち続けなくてはいけないのは、スポーツもビジネスも一緒、といったところだろう。

2014年6月8日日曜日

世銀YPPに向けて

かねて”憧れ”の職場として捉えていた世銀のYPP(Young Professional Program – 32歳以下の博士号取得者か、一定の勤務経験のある修士号取得者のみが受験できる世界銀行の幹部候補生プログラム)の応募が今月末に迫っている。
(自分がなぜ開発を志していたかはとりあえずここでは置いておいておこう。)

これまで”生き馬の目を抜く”金融業界で働いてみて、またビリオンダラーを扱うファンドマネジャーやIPOを狙って起業家を目指すエリートの集まるMBAに来てみて、そして実際にワシントンDCに来て世銀関係者との会話を通じて、最近は本当に世銀で働くことが自分にとってよいことなのか、良くわからなくなってきている。
それが今の正直な気持ち。

ところで、YPPの応募自体は1000文字のエッセイとレジュメの提出だけで済む簡単なものなのだが、このエッセイが、書き始める前に思っていたよりも、自分にとってはなかなか骨の折れるものだということがわかった。
エッセイのテーマは、「貧困削減と格差解消のために世銀は何ができるか」「その世銀の役割のためにあなたはどう貢献できるのか」というものなのだが、よくよく考えると、なんとオレは世銀が具体的に何をしているのかよく知らない(笑)
今まで、自分のキャリアにより適合した現在のインターン先のことばかりをリサーチしてきたので、世銀の勉強はおろそかになっていたのだった。
 
一筋縄ではいかないことに若干の焦りを感じつつも、一方でこのエッセイは、「世界の貧困削減と格差是正」という個人的に非常にパッションとミッションを感じるテーマについて、世銀という開発の王道を行く組織が、何が出来て何ができないのか、をより整理して考える良い機会だと思っている。

自分で考えた結論として、世銀に自分の居場所を見つけられれば幸いだし、一方でもっと違う分野、例えばプライベートエクイティ、商業銀行・投資銀行、商社など、により多くの付加価値を見いだせれば、それはそれで収穫があったと言えるだろう。

YPPは世界中から5000を超える応募者が集まり、30人程度しか合格しないと言われる難関中の難関。日本人は例年1人程度しか合格しないと聞いているので、望みはとても薄いだろう。そしてそもそも世銀が本当に最適なのかはまだわからない。
それでも、受験しないと受かりもしないし、折角受験資格もあるのだから、まずは受験してみることにしよう。

そして受験するからには、本気の勝負をしてみせよう。

DCにある世銀本部のビル