2014年1月10日金曜日

Global Immergion Program in Middle East について(1)

Global Immergion Program、通称”GIP”とはウォートンが授業の一環として単位付きで公式に提供する、グローバルプログラムの一つだ。
冬季の中東又はインドと夏期の南米又は中国というオプションがあり、それぞれの国・地域でカルチャーツアーと会社訪問を行う。
この年末年始、オレはGIPの中東プログラムに参加した。
当初は、学校側の力の入った宣伝に対しその内容に対して半信半疑だった。単なる集団旅行じゃないか、わざわざMBAまで行ってやることか?と。
しかし終わってみればこのGIPに申し込んだことはウォートン入学して以来最高の決断だったと言える。
それぐらい自分にとっては意味のある、素晴らしい旅だった。
終わってしまう旅のことをこれだけいとおしく思ってしまうのは、久しぶりだ。

旅を特別なものにした一つは、最高クラスの現地ビジネスマンや政治家との出会いだ。
現地のプロフェッショナルのプレゼンを聞き、質疑応答を繰り返すことで、現地の政治経済の理解がぐっと深まったような気がする。先般の秋学期では授業中あまり手を挙げて発言することは多くなかったが、このプログラム中はプレゼンターの話がとても刺激的であることもあり、先陣を切って積極的に質問をした。
親日的な中東そのものに縁を感じたこともあり、彼らとは今後また何かしらのビジネスを通じて現地で会うことがあるかもしれないという予感もある。その将来を夢想すると少しワクワクする。

そして何より特別なのは、この旅を通じて知り合った他の参加者との友情だ。
移動中のバスの中や食事中の会話、そして企業訪問時の発言などを通じて、自分の人となりを十分に周りに理解してもらうことができたし、また周りに参加者のこともよく知ることができた。
過去半年分のパーティに匹敵するかそれ以上に濃密な時間を30名を超える参加者とともに過ごすことができたことに、今大きな充実感を感じている。

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ちなみに今回参加者との仲良くなりやすかったのは、ドメスティックなアメリカ人が少なく、異文化に関心の強い移民系、マイノリティ系アメリカ人や留学生の割合が比較的多かったことが理由の一つとして挙げられるだろう。
よく日本の話にもなったので、 自分としては付加価値が出しやすかった。

また、たまたま仲の良い日本人同級生が2人参加していたので、適宜彼らとつるむことでうまく充電しつつ、、エネルギーが必要な英語を喋る時には絶好調な自分のみを前面に出すことができたことも良かった。
一人とはホテルの部屋がずっと同室だったので、寝る前にお互いに仕入れた他の参加者の情報を交換したり、その日の出来事の感想を言い合ったりしたことで、他の参加者と話す時にネタに困らなかったのも大きい。

ある意味日本人の同期の力を借りて自分らしくずっといられたのだと思うので、彼らには感謝したい。

今後は、誰とでも仲良くなれるという自分の本来の強みを、上記のような有利な環境が無くても発揮できるようになるのが課題だろう。
そのためにはやはり英語力強化、特にネイティブが話す内容をきちんと理解できるようになることが重要だろう。
また一方で、英語の不利の克服には長年かかるものと割り切り、持てる実力を出し切るために自分に有利な環境をうまく作り出すこともスキルのうちだと心得てそれに励むこともまた大切であると再認識した。

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