2014年9月13日土曜日

2014 Fall の履修授業 (1)

授業が本格的にスタートし、はや2週間が経った。
Elective(選択授業)ばかりを取れる二年生の授業は、予期していた通り、とても楽しい!

今期は、ファイナンス(3) + マネジメント(1) + Field Application Project(1)  + Non-Wharton Class(1)という計6単位を履修している。
(いろいろと考えた結果、ファイナンスをMajor(専攻)にすることにしたので、今期はファイナンスの授業が多い)

6単位と言うと、1学期にとる単位としては相当に多いのだが、通期で講義を受け続ける授業は最初の4つのみで、 残りの二つはまだ開始していない。そのため今のところ授業の負荷は心地よい程度だ。

去年の今頃は興味が湧かず、且つ事前の知識の無い授業に、追われ苦しんでいたイメージだが、今学期は興味のあるテーマについて、自分から追いかけ、且つしっかりと消化できている実感がある。
しかも取っている授業はどれも人気授業と言えるもので、教授の質は素晴らしく、生徒のモチベーションも高いので、きちんとモノにできれば着実に成長できそうだなとワクワクしている。

現在既に開始されている4つの授業については、その内容を簡単に紹介しておきたい。

1 International Corporate Finance
為替を財務・会計上どう扱うべきかを学ぶ授業。
為替についてはこれまで苦手意識があったのだが、今後途上国投資に従事するのであれば避けては通れない領域だと感じ、履修を決定。(これに改めて気が付けたのはDCでの夏のインターンのおかげ。)

元来数学の苦手なオレとしては、正直言って面倒な内容だが、辛いがゆえに自分からすすんで勉強することの無い分野なので、「良薬口に苦し」という感じで有難く受講中だ。
教授は非常に熱量のある人で、授業はなかなかに面白い。グループワークも多く、コミットの求められるクラスだ。

2 Real Estate Investments
不動産投資について体系的に学ぶ導入的な授業。
Corporate PE投資に従事していた時代は、よりシンプルで機械的に見える不動産PE投資を正直少し蔑んで見ていたこともあったのだが、勘違いはなはだしかった。
実際に勉強してみるとオペレーションへの想像力が求められることもあり、非常に面白い。
将来個人的に不動産投資をやる可能性も無くは無いので、勉強しておいて損の無い授業だと思う。
なお、この授業の教授の熱量もかなり高く、授業は楽しい。そして複数のケーススタディについて、グループワークもあり、楽しみである。

3 Finance of Buyout and Acquisition
主にPEのバイアウト案件をどうストラクチャーするかについて勉強する授業。
自分にとっては何ら新鮮味のテーマであるのになぜ取ったか?
Majorの規定単位数を満たすため、抽選に漏れた別の授業の代わりに履修を決定。
当初の期待値の低さに対し、内容はとても素晴らしい物だった。
教授が相当に優秀な人で一言一言に重みがあり、これまで知らなかった切り口がとても勉強になる。
さらに現役のPE投資家と言うことで、「高尚だが実務で役立たずな理論」よりも実践的な知識・スキルの習得に重点が置かれていて、理論に傾斜しがちな通常のファイナンスの授業よりも痛快な内容だ。

なお、この授業は、ファイナンスの授業にしてはかなり珍しく、ケースディスカッションの評点がとても高い。Qualitativeな内容にフォーカスしたディスカッションが白熱しそうで、かなり楽しみである。


4 Strategy and Competitive Advantage 
ウォートンで何年も超人気教授で居続けている、Siggelkow教授の戦略論。 実は今期一番取りたかった授業。(取れてラッキー!)
基本毎回ケースディスカッションをするのだが、その中で、一年目に学んだミクロ経済やマーケティングの要素がちりばめられ、まさにMBAで学んだ「点と点が線となって繋がる」感覚を得られる知的に刺激的な授業だ。

準備をせずに臨むとコールドコールで爆死するリスクもあり、毎授業が真剣勝負。その上、教授のディスカッションの進め方のうまさと、示唆の深さがあいまり、学びが非常に多い。

Quantitativeな授業は、講義+Problem Set という、コアのクラスではお決まりの授業形態がどうしても必要になってしまうのかと思うが、戦略論のようなQualitativeな内容を学ぶにはこのようなケースを読んで大人数でディスカッションをする形態が一番学びが多いと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿