2014年9月1日月曜日

8月の コンサルインターン in Asia で得たもの

8月は日本のコンサルティングファームにて、2週間ベトナム、2週間東京でのインターンシップを行った。
終わってみると、過去1年間のMBA生活の中で一番のハイライトだったのではと思うくらい、充実感があり、楽しく学びの多い一か月間だった。

何がそこまで良かったのか。

・ 素晴らしいホテルを滞在先として与えられたベトナムでの生活が快適だった。
・ ベトナムに行くのが今回初めてだったということもあり、また一人で来ていたのでフットワークが軽く、エキサイティングだった。
・ 一緒に働いたベトナム人のローカルスタッフも、東京の社員の方々も、とてもスマートでやる気があり、良い刺激になった。
・ 特にベトナムの現法の社長(日本人)等、尊敬できる人たちに会えて、自分が目指すべき方向性のヒントをもらえた。
・ 誰かの指示の下ではなく、自分たちで考え且つ働ける環境に身を置き、主体的に動く楽しさを(改めて)知った。
・久々に日本語だけでグループワークを行い、MBAで感じたフラストレーションも無く、効率的かつ効果的な議論ができた

とまあ、いろいろと要因はあると思うのだが、一言でいうと「自分の能力の再発見」が出来たことかなあと思う。

正直、インターンに行く前はコンサル業界でどれだけ通用するのか若干不安であった。
というのも、オレは学生時代に代表的なコンサルを4社ほど受けたのだが、半分は面接にすら進むこともできず、惨敗した経験があったからだ。
ところが、その心配は完全に杞憂だった。
インターンでは自分でも驚くほどの高い評価を会社から受け、去年も含め他のインターン生10数名が得ることができなかったフルタイムの内定も唯一自分だけがもらえることが出来た。(現時点では)


ここで重要なのは、なぜここまで高い評価をもらえたのかということだ。

まず、オレ自身がもともと大きく考えることが得意で、今回のインターンのお題とぴったり合ったということがある。
またそれに関連して、コンサル業界特有の「仮説思考」もうまくやれた。
今まであまり意識的に行ってなかったのだが、右脳で大きな論点やそれを解決するための方策を「感じ」、それを左脳を使いながらロジックに落とし込み、更に関連する問題について右脳を使って考える・・・、という作業は、やってみると意外に難しくなく、また素早く仕事をする上で絶大な効果を発揮した。これを初日の研修で教えてもらい、すぐに実践することが出来たのは良かった。
(昔からこういう仕事の仕方をしておけば、前の職場でももっと評価されたのにと何度も思った・・・。)

ただ一番大きいのは、やはりこれまでの仕事の経験があったことだろう。
今まで投資銀行やPEファンドで、一流の先輩・同僚・顧客と働く機会を得て、経済やビジネスやエクセルのことなんて何も知らなかった自分でも、少しずつ彼らの知恵や技を盗んで、それがそれなりに積み重なっていたことを、異業種に来て初めて知ることができた。
特にMBAに来る直前の1-2年は、会社のパフォーマンスが悪く、成長が実感しづらかったことで、自分自身の能力に自信を失いつつあったので、今回コンサルという少し畑の違う場所で高い評価を得られたのは大きな自信になった。

さらに思うのは、これまでの仕事ではいつも自分が下っ端で、かつ経験も少ない立場にいたので、優秀な先輩を前に萎縮していた自分がいた。そのせいで、本来持っている能力が半分くらいしか発揮できなかった。
今回のインターンでは、いい意味で周りの人がどう思うかはあまり気にせず、自分が正しいと思う仕事のやり方を貫き通したのが逆に良かった。プレゼン一つとっても、誰かに言われたことだけをやるのではなく、自分の頭で考え抜き自ら動くことで、短期間にしては質の高い資料を作ることも できた。


纏めると、自分がコンサルインターンで成功した理由は、1 大きく考える癖がコンサル(or インターン先の会社)の求めるものに合っていたこと、2 これまでの仕事で得た経験やスキルが実はとても高次元だったこと、3 とはいえこれまでは人の下で働き萎縮していた自分の能力が、自由にやらせてもらえる環境下でうまく発揮できたこと、といったところか。

一か月も家を留守にしてしまったので、内定という土産を妻と娘に持って帰れたのは良かったが、何より自分が得られて良かったのは、この自信だろう。
正直、MBAに来てから失うことの方が多かった自分への自信。

この夏で手に入れたこの自信は、これから始まる二年目のMBAライフをプロアクティブに楽しく過ごす上で、一番必要なものだったんじゃないかと思わなくもない。

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