2014年9月1日月曜日

こどもの誕生

2014年7月11日、わがやに第一子が誕生した。

出産の日の状況を簡単に振り返ると、以下のようなものであった。

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DCでのインターンの最終日まで残り2営業日だった10日の午後11時ごろ、緊急の呼び出しを受けた。
予定日が20日だったので、予想外の急な展開に驚きつつ、急いで支度をして、終電の地下鉄に飛び乗った。
始発が3時だったので、それまで冷房の効きすぎているアムトラックステーションで仮眠を取った。
フィラデルフィアに着いたのは朝5時である。

その後、娘が生まれるまでに妻と過ごした12時間はとても印象的な時間だった。
諸事情により、人工的に陣痛を促し、予定日よりも早く出産することを医師が決めたため、フィラデルフィアの病院に到着してからの数時間は、寝不足とはいえ妻もいつも通りの状態で、これから本当にお産が始まるのか疑問に思うくらいの不思議な気分だった。
それでも、もちろん胸のどこかでしっかりと親になる覚悟はできていて、妻と二人で妙な緊張と興奮を共有していた。

あの時間が、これから生まれる娘にとっては真っ暗なおなかの中と光に満ちたこの世界との境目であり、新米パパママとなるオレたちにとっては、新しく家族を迎えこれまでとは違う人生のステージに行く 、その境目だったのかと思うと、本当に人生を変える瞬間だったのだなあつくづく思う。

その後、本格的な陣痛が恐らく2時か3時ごろに訪れ、夕方5時半ごろに妻が娘を出産。
待望の我が子にようやく会えた喜びもさることながら、妊娠発覚からはや8ヶ月、夫婦でおなかの子を守り抜き、最後まで健康に産めたことに、二人で大きな達成感を感じた。その後少し冷静になって、改めてみる我が子の姿はとても可愛く、愛しい気持ちが全身からこみ上げた。

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出産直後は、慣れない子育てに文字通り奮闘し、夫婦ともに寝不足に陥りながらなんとか諸問題をクリアしていくという大変な数日間だったが、同時にとても楽しい日々でもあった。

妻が本当に、本当によく頑張ってくれ、比較的小さく生まれた娘もみるみるうちに、健康に、大きく、育っていってくれた。
オレはオレで、本来学生でなかったらなかなかこんな風には体験できないであろう育児というものを体験できたのは良かった。
自分なりに精いっぱい、お産明けの妻と、生まれたばかりの娘のお世話をすることができたのは、今後の父としての新たな人生を歩む上で必要な自信を得ることにつながった。

出産から二週間という、家族三人のとても密な「育休」タイムを終え、オレは次の目的地、ベトナム・日本へと旅立つことになるのだが、その間まだまだ慣れないアメリカの地で、新生児である娘と家をしっかりと守ってくれた妻には本当に頭が上がらない。


愛する妻と娘に囲まれる幸せな日々がここに始まった。

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