五月に卒業式を迎え、バタバタと日本に帰国してきた。
約一か月の長いようで短い休みを終え、いよいよ明日から就職先での勤務を開始する。
就職先はMBAの大先輩方を含め非常に有能な方々の揃う企業であるので、学ぶことは非常に多いだろうし、楽しみに思う。
ただ、学ばせてもらうという謙虚な姿勢を持ちつつも、自分がオーナーシップを持って仕事を進めること、必要であれば自らの我を通すこと、そして常に目線を上に持ち高み目指し続けること、これを肝に銘じておきたい。
MBAの修了は、チャレンジの終わりではなく、始まりに過ぎない。
2015年6月21日日曜日
2015年5月6日水曜日
家族との卒業旅行(第一弾): ヨーロッパクルージングの旅
MBA最後の授業が4/29に終わり、4/30から5/8までの間、家族とヨーロッパに来ている。
実はこの週末、通称Beach Weekというマイアミへの卒業旅行が企画されていた。しかしどうせ大人数のパーティばかりで疲れるのと、この二年間家族を置いて一人で旅に出ることが多かったので、今回は家族との旅行を選んだというわけ。
今回の旅程はバルセロナで二泊、クルージング船で三泊、ローマで二泊。
南ヨーロッパに来るのは初めてだし、陽光とおいしい食事が楽しみでこの旅先を選んだ。
<バルセロナ>
この時期ヨーロッパの主要な町はどこもそうかもしれないが、いたるところに観光客が溢れており、特に街に点在するガウディ建築には長い入場待ちの列ができていて、「バルセロナ訪問=ガウディ建築詣で」という印象が残った。
建築についてはあまり詳しくないが、ガウディの建築はどこかメルヘンチックで、それがバルセロナという街全体を楽しい雰囲気に染めていたと感じた。
なおスペイン料理に関しては残念ながら二日で飽きてしまい、レストランの多くが閉まる日曜に日本食料理やを探してさまよう羽目となった。(結局めぼしい日本食屋は開いておらず、通りすがりで入ったベトナム料理屋が意外とおいしくて驚いた)
来る前はあまりイメージの無い場所だったが、街並みは美しく人も親切でテキパキしており、とても気持ちの良い場所であった。
<クルージング>
今回は乳幼児を連れての旅ということで、移動が楽なクルージングを初めて選んだ。
船はあまりに巨大で、客室数も尋常ではない数だと思うのだが、エレベータやレストランでの待ち時間はまったく気にならないレベルで、オペレーションのスムーズさには感心した。
カジノ、コメディショー、絵画オークション、プール、ヨガ等様々なイベント・施設があり何日いても飽きないような作りになっていたのだが、子連れ且つ三泊しかしない身としては、オールインクルーシブのパッケージの中に含まれる無料のレストランで三食楽しむので十分おなか一杯になった。
ちなみに部屋はバルコニー、風呂つきのジュニアスウィートで、当然部屋はそれほど広くはないものの、とても快適だった。これで一人500ドルなら悪くない。(というか、通常かかる食事代、ホテル代、交通費を考えると、クルージングは意外とコスパがいい)
<カプリ島>
ナポリに途中寄港した際、同じ港からフェリーに乗ってカプリ島へと渡った。
もともと美しい海岸線で有名なアマルフィに行きたかったのだが、夕方には船に戻る必要があり、日帰りは難しいと考えて断念した。
そんなわけなので、急遽行先として選んだカプリ島にはあまり期待していなかったのだが、海と山が美しい場所でとても気に入った。
有名な「青の洞窟」は入り口まで行った挙句中が込みすぎていて結局行けずに帰ってきたのだが、その後訪れたアナカプリという町から乗った一人乗りリフトから眺める島の景色は最高だった。
ここで初めてイタリアでイタリア料理を食べたが、やはりイタリア料理はうまい!
<ローマ>
「ローマの休日」等で主要な観光地については事前に知りすぎてしまっていたため、驚きはそれほど多くはなかったが、美しい街は歩いているだけで良い気分になり、疲れたらカプチーノを飲みジェラートを食べることが出来るのは、まるでテーマパークに来ているような感覚だ。(トレビの泉とスペイン広場の建物が両方とも改修工事中だったのはご愛嬌)
イタリア人のスーツの着こなし方のカッコよさ、スペイン人と違って乳幼児にあまり気をかけないマッチョ?な文化、町中の時計がそれぞれ間違っているいい加減な雰囲気、が印象的だった。そしてイタリア料理、最高。
明日はバチカン市国に観光に行くのでそれも楽しみだ。
実はこの週末、通称Beach Weekというマイアミへの卒業旅行が企画されていた。しかしどうせ大人数のパーティばかりで疲れるのと、この二年間家族を置いて一人で旅に出ることが多かったので、今回は家族との旅行を選んだというわけ。
今回の旅程はバルセロナで二泊、クルージング船で三泊、ローマで二泊。
南ヨーロッパに来るのは初めてだし、陽光とおいしい食事が楽しみでこの旅先を選んだ。
<バルセロナ>
この時期ヨーロッパの主要な町はどこもそうかもしれないが、いたるところに観光客が溢れており、特に街に点在するガウディ建築には長い入場待ちの列ができていて、「バルセロナ訪問=ガウディ建築詣で」という印象が残った。
建築についてはあまり詳しくないが、ガウディの建築はどこかメルヘンチックで、それがバルセロナという街全体を楽しい雰囲気に染めていたと感じた。
なおスペイン料理に関しては残念ながら二日で飽きてしまい、レストランの多くが閉まる日曜に日本食料理やを探してさまよう羽目となった。(結局めぼしい日本食屋は開いておらず、通りすがりで入ったベトナム料理屋が意外とおいしくて驚いた)
来る前はあまりイメージの無い場所だったが、街並みは美しく人も親切でテキパキしており、とても気持ちの良い場所であった。
<クルージング>
今回は乳幼児を連れての旅ということで、移動が楽なクルージングを初めて選んだ。
船はあまりに巨大で、客室数も尋常ではない数だと思うのだが、エレベータやレストランでの待ち時間はまったく気にならないレベルで、オペレーションのスムーズさには感心した。
カジノ、コメディショー、絵画オークション、プール、ヨガ等様々なイベント・施設があり何日いても飽きないような作りになっていたのだが、子連れ且つ三泊しかしない身としては、オールインクルーシブのパッケージの中に含まれる無料のレストランで三食楽しむので十分おなか一杯になった。
ちなみに部屋はバルコニー、風呂つきのジュニアスウィートで、当然部屋はそれほど広くはないものの、とても快適だった。これで一人500ドルなら悪くない。(というか、通常かかる食事代、ホテル代、交通費を考えると、クルージングは意外とコスパがいい)
<カプリ島>
ナポリに途中寄港した際、同じ港からフェリーに乗ってカプリ島へと渡った。
もともと美しい海岸線で有名なアマルフィに行きたかったのだが、夕方には船に戻る必要があり、日帰りは難しいと考えて断念した。
そんなわけなので、急遽行先として選んだカプリ島にはあまり期待していなかったのだが、海と山が美しい場所でとても気に入った。
有名な「青の洞窟」は入り口まで行った挙句中が込みすぎていて結局行けずに帰ってきたのだが、その後訪れたアナカプリという町から乗った一人乗りリフトから眺める島の景色は最高だった。
ここで初めてイタリアでイタリア料理を食べたが、やはりイタリア料理はうまい!
<ローマ>
「ローマの休日」等で主要な観光地については事前に知りすぎてしまっていたため、驚きはそれほど多くはなかったが、美しい街は歩いているだけで良い気分になり、疲れたらカプチーノを飲みジェラートを食べることが出来るのは、まるでテーマパークに来ているような感覚だ。(トレビの泉とスペイン広場の建物が両方とも改修工事中だったのはご愛嬌)
イタリア人のスーツの着こなし方のカッコよさ、スペイン人と違って乳幼児にあまり気をかけないマッチョ?な文化、町中の時計がそれぞれ間違っているいい加減な雰囲気、が印象的だった。そしてイタリア料理、最高。
明日はバチカン市国に観光に行くのでそれも楽しみだ。
2015年4月27日月曜日
Wharton で学んだこと:授業編①
今学期の2nd Quarterより"Influence"という授業を取っている。
事業で成功したり、社内で昇進するための要素として、人は"performance" (業績/実力)を重視しがちだが、実はそれ以外の要素で他人や組織へ影響力を行使することが出来る、そのためのinfluence skillsを身に着けましょう!、という趣旨の授業。
授業が始まる前は、ソフトスキル系の授業にありがちな、なんだかボワっとしていて本当に役に立つのか不明な授業になりそうだなと思っていたが、実際は社会に再び出た際にかなり役立ちそうな内容だ。
例えば「相手を思いやること」や「人脈」や「空気を読む力」等、社会で活躍するために重要だと何となく感じていたハードスキル以外の要素について、最新の研究成果や実在する実力者たちの成功・失敗事例のディスカッション通じ、理論的によりその重要性を認識することが出来るようになったし、そういったことをより積極的に仕事にも生かしていこうという意識も芽生えてきた。
また、過去に一緒に仕事をした経験のある人への調査を通じ、自分にどんなInfluence skillsが備わっているか、若しくはどのinfluence skillsはうまく使えていないかも発見することが出来、より深い自分理解にも役立った。
+++
さてそんなinfluenceだが、今日は今までの授業とは一風異なり、influence skillsを駆使し、いわゆる「成功者」になった後に気を付けるべき罠について学んだ。
その罠とは傲慢さである。人は権力や地位や金を得ると、自分は特別だという感覚を持ち始めるそうだ。確かに昔自分がいた投資銀行業界では、尊大な態度をとる高給取りのバンカーたちがたくさんいたことを思い出す。
またオレ自身は、どんなことがあっても「普通の感覚を持ち続けたい」とこれまでずっと思ってきたのだが、それでも新卒3-4年目くらいで大学教授の2倍くらいの給料を得てしまった時に、自分が強くなったかのような錯覚に陥った記憶がある。そんな訳なので、「まさか自分が」とは思わず、"成功"する前から"成功"のリスクを心得、それを予防することは重要だと思う。
授業では、予防するための方法として、いくつかの例が紹介されていた。
・シンプルな生活を心がけること
・ミスを認め、自分のしたミスを書き留めておくこと
・他人の意見に耳を傾けること
・自分の地位を気にしない人が集まるコミュニティに属すること
・自分のジョークで笑ってくれる人が増えていないか気にかけること(偉くなると面白くなくても周りが気を遣って笑ってくれるから 笑)... などだ。
Whartonでの特別な二年間を通じて、卒業生や同級生の成功例を見聞きし、授業等でもスキル・知識を身に着ける過程で、「自分もBigな人間になれるかもしれない」、と、ポジティブな"can-do精神"を身に着けることができると思う。その精神を持ってすれば、これまでできなかったようなことでも、できるようになるのかもしれない。ただその精神が行き過ぎ、傲慢さが現れ、友人や家族が離れてしまったり、社会のルールに反することをしてしまっては全くの本末転倒である。
Wharton卒業後は、Influenceの授業に代表される、Whartonで学んださまざまな知恵・知識・スキルを活かして社会で活躍したいと思うが、一方で、謙虚さを常に持ち続け、個人の成功欲のようなちっぽけなものではなく、より大きな社会的な使命感を持って仕事をしようと思う。
事業で成功したり、社内で昇進するための要素として、人は"performance" (業績/実力)を重視しがちだが、実はそれ以外の要素で他人や組織へ影響力を行使することが出来る、そのためのinfluence skillsを身に着けましょう!、という趣旨の授業。
授業が始まる前は、ソフトスキル系の授業にありがちな、なんだかボワっとしていて本当に役に立つのか不明な授業になりそうだなと思っていたが、実際は社会に再び出た際にかなり役立ちそうな内容だ。
例えば「相手を思いやること」や「人脈」や「空気を読む力」等、社会で活躍するために重要だと何となく感じていたハードスキル以外の要素について、最新の研究成果や実在する実力者たちの成功・失敗事例のディスカッション通じ、理論的によりその重要性を認識することが出来るようになったし、そういったことをより積極的に仕事にも生かしていこうという意識も芽生えてきた。
また、過去に一緒に仕事をした経験のある人への調査を通じ、自分にどんなInfluence skillsが備わっているか、若しくはどのinfluence skillsはうまく使えていないかも発見することが出来、より深い自分理解にも役立った。
+++
さてそんなinfluenceだが、今日は今までの授業とは一風異なり、influence skillsを駆使し、いわゆる「成功者」になった後に気を付けるべき罠について学んだ。
その罠とは傲慢さである。人は権力や地位や金を得ると、自分は特別だという感覚を持ち始めるそうだ。確かに昔自分がいた投資銀行業界では、尊大な態度をとる高給取りのバンカーたちがたくさんいたことを思い出す。
またオレ自身は、どんなことがあっても「普通の感覚を持ち続けたい」とこれまでずっと思ってきたのだが、それでも新卒3-4年目くらいで大学教授の2倍くらいの給料を得てしまった時に、自分が強くなったかのような錯覚に陥った記憶がある。そんな訳なので、「まさか自分が」とは思わず、"成功"する前から"成功"のリスクを心得、それを予防することは重要だと思う。
授業では、予防するための方法として、いくつかの例が紹介されていた。
・シンプルな生活を心がけること
・ミスを認め、自分のしたミスを書き留めておくこと
・他人の意見に耳を傾けること
・自分の地位を気にしない人が集まるコミュニティに属すること
・自分のジョークで笑ってくれる人が増えていないか気にかけること(偉くなると面白くなくても周りが気を遣って笑ってくれるから 笑)... などだ。
Whartonでの特別な二年間を通じて、卒業生や同級生の成功例を見聞きし、授業等でもスキル・知識を身に着ける過程で、「自分もBigな人間になれるかもしれない」、と、ポジティブな"can-do精神"を身に着けることができると思う。その精神を持ってすれば、これまでできなかったようなことでも、できるようになるのかもしれない。ただその精神が行き過ぎ、傲慢さが現れ、友人や家族が離れてしまったり、社会のルールに反することをしてしまっては全くの本末転倒である。
Wharton卒業後は、Influenceの授業に代表される、Whartonで学んださまざまな知恵・知識・スキルを活かして社会で活躍したいと思うが、一方で、謙虚さを常に持ち続け、個人の成功欲のようなちっぽけなものではなく、より大きな社会的な使命感を持って仕事をしようと思う。
2015年4月22日水曜日
日本人ウォートン受験者向けの英語対策アドバイス
本日、ウォートンのアドミッションオフィス(受験課的な部署)から日本人の受験者向けにアドバイスをもらったので、下記に公開します。これからウォートンに行こうと思っている、日本人受験者の皆さんに是非読んでいただけたらと思います。
なおここ2年は日本人の入学者が10人を切るような状況になっており、中国・インド・韓国の学生と比べるとだいぶ少ないです。ただ、アドミッションによれば、中国・インド・韓国の合格率は日本よりも低いそうなので、日本の方が実はチャンスがあります。なので、みんな頑張れ!
+++
・英語については日本人は苦労するのはよく理解している。 なるべく受からせたいという気持ちで見ているが、 英語に不安があると、 いくら他が優れていてもさすがに合格はさせられない。 TOEFLやGMATのスコアで境界線がある訳ではなく、 総合的に見ている。ただ、TOEFLの点数が低くても、 GMATのverbalがどうか、 学部で英語の授業をたくさん取っているか、 仕事で英語を使っているか、などはチェックしている。その上で、 インタビューで英語に対する不安が取り除かれれば合格させる。
・チームディスカッションについては、 なるべくfightする人やチームでworkできない人は排除し ようとしている。教授たちからはプラスのフィードバックを受けて いる。発言の内容についてはあまり評価していない。 他の人とどのように協力していけるか、それをどのように1 on 1でreflectできるのかを見ている。
進路決定を前に悩む日々
「ブログ強化月間 」と書いておきながら、なかなかブログに気が向かない日々が続いている。。。
というのも、これから一週間以内に就職先を選定する必要があり、その最終決定を下すための情報収集に、かなりの時間と気力を消費しているためだ。
本来はMBA卒業後すぐに途上国で働くことを希望していたのだが、紆余曲折あり一旦は帰国して日本でしばらく働くことになりそうだ。しかし途上国勤務の目標を捨てたわけではなく、入社後数か月から数年内に現地へ転勤になる可能性の高い会社だけを候補として選んでいる。
ただ、いずれの候補先も規模や仕事の内容、そして組織のカルチャーがそれぞれ大きく異なるため、迷いに迷っている。
「もう30歳...」だし「MBA後が一番仕事に対するモメンタムが高そう!」なので、 次の仕事/職場はかなり重要になるなと感じている。(少なくとも自分の心はそう決めつけているようだ...)
それだけに、あと一週間で進路が決定してしまう今の時期は結構しんどい、が、同時に、卒業ギリギリまで様々な選択肢を検討し、どこで何を自分はすべきかを自問自答し続けていることは貴重な経験だなとも思う。
というのも、これから一週間以内に就職先を選定する必要があり、その最終決定を下すための情報収集に、かなりの時間と気力を消費しているためだ。
本来はMBA卒業後すぐに途上国で働くことを希望していたのだが、紆余曲折あり一旦は帰国して日本でしばらく働くことになりそうだ。しかし途上国勤務の目標を捨てたわけではなく、入社後数か月から数年内に現地へ転勤になる可能性の高い会社だけを候補として選んでいる。
ただ、いずれの候補先も規模や仕事の内容、そして組織のカルチャーがそれぞれ大きく異なるため、迷いに迷っている。
「もう30歳...」だし「MBA後が一番仕事に対するモメンタムが高そう!」なので、 次の仕事/職場はかなり重要になるなと感じている。(少なくとも自分の心はそう決めつけているようだ...)
それだけに、あと一週間で進路が決定してしまう今の時期は結構しんどい、が、同時に、卒業ギリギリまで様々な選択肢を検討し、どこで何を自分はすべきかを自問自答し続けていることは貴重な経験だなとも思う。
2015年4月10日金曜日
卒業前最後の一か月にして、ブログ強化月間
年末より、MBAらしく世界中を飛び回るクレイジーな日々が続き、ここ4か月ほどブログの投稿が滞ってしまった。
これから5月の卒業までの間に、これまであったこと、これからの方向性について、集中的にブログに綴っていきたい。
これから5月の卒業までの間に、これまであったこと、これからの方向性について、集中的にブログに綴っていきたい。
登録:
投稿 (Atom)