2014年6月8日日曜日

世銀YPPに向けて

かねて”憧れ”の職場として捉えていた世銀のYPP(Young Professional Program – 32歳以下の博士号取得者か、一定の勤務経験のある修士号取得者のみが受験できる世界銀行の幹部候補生プログラム)の応募が今月末に迫っている。
(自分がなぜ開発を志していたかはとりあえずここでは置いておいておこう。)

これまで”生き馬の目を抜く”金融業界で働いてみて、またビリオンダラーを扱うファンドマネジャーやIPOを狙って起業家を目指すエリートの集まるMBAに来てみて、そして実際にワシントンDCに来て世銀関係者との会話を通じて、最近は本当に世銀で働くことが自分にとってよいことなのか、良くわからなくなってきている。
それが今の正直な気持ち。

ところで、YPPの応募自体は1000文字のエッセイとレジュメの提出だけで済む簡単なものなのだが、このエッセイが、書き始める前に思っていたよりも、自分にとってはなかなか骨の折れるものだということがわかった。
エッセイのテーマは、「貧困削減と格差解消のために世銀は何ができるか」「その世銀の役割のためにあなたはどう貢献できるのか」というものなのだが、よくよく考えると、なんとオレは世銀が具体的に何をしているのかよく知らない(笑)
今まで、自分のキャリアにより適合した現在のインターン先のことばかりをリサーチしてきたので、世銀の勉強はおろそかになっていたのだった。
 
一筋縄ではいかないことに若干の焦りを感じつつも、一方でこのエッセイは、「世界の貧困削減と格差是正」という個人的に非常にパッションとミッションを感じるテーマについて、世銀という開発の王道を行く組織が、何が出来て何ができないのか、をより整理して考える良い機会だと思っている。

自分で考えた結論として、世銀に自分の居場所を見つけられれば幸いだし、一方でもっと違う分野、例えばプライベートエクイティ、商業銀行・投資銀行、商社など、により多くの付加価値を見いだせれば、それはそれで収穫があったと言えるだろう。

YPPは世界中から5000を超える応募者が集まり、30人程度しか合格しないと言われる難関中の難関。日本人は例年1人程度しか合格しないと聞いているので、望みはとても薄いだろう。そしてそもそも世銀が本当に最適なのかはまだわからない。
それでも、受験しないと受かりもしないし、折角受験資格もあるのだから、まずは受験してみることにしよう。

そして受験するからには、本気の勝負をしてみせよう。

DCにある世銀本部のビル

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